Amazonでよく見かける中華アクションカメラ。安くて4Kで魅力だけれど、なんだか怪しいですよね。安すぎる… 安っぽい… サクラレビューがあるかも…
そこで、今回はCrosstour CT9500という中華アクションカメラを紹介します。手ブレ補正が改善する裏技も紹介します!
このカメラの特徴
動画解像度 | 4K 50fps(Fake)&30fps / 2.7K 30fps / 1440p 60fps&30fps / 1080p 60fps&30fps / 720p (120fps&60fps) |
画像解像度 | 20MP/16MP/12MP/5MP/3MP |
WiFi | あり |
手ブレ補正 | 6軸EIS |
連写機能 | あり |
画角 | 最大170° |
防水 | 最大40M(ケースに入れた状態) |
SoC | Hi3559V200 |
Amazonの商品ページ+ネット上の情報 2021/12/30時点
使用感
定点カメラとして使ってみた
このカメラの特徴は、6軸EIS(電子手ブレ補正)と40メートル防水です。安価なカメラなのにも関わらず、機能も盛りだくさん。定点カメラとしても使ってみましたが、170°魚眼カメラというだけあってとても広く映りました。サンプルの動画は、暗い環境で使ったためノイズが多いですが、画角が広いのが分かると思います。音質は微妙ですね。なんかこもったような音です。
Webカメラとして使用
このカメラでは、パソコンにカメラを接続するとWebカメラとして使用することができます。しかし、どうもWebカメラが不安定でした。Windows標準のカメラアプリなら少し動きましたがZoom、LINEなどでは使用できず。ついにはWindows標準のカメラアプリでも動かなくなりました。新しいものを送ってもらっても解決できず、断念しました。
手持ち撮影で悲劇が起こる
しかし、手持ち撮影をしているときに悲劇が起きます。
「画質は良くてノイズも少なくて最高!4Kはやっぱりいいな~」
そう思っていたのもつかの間でした。
「徳島の県」さんの動画を引用させてもらいます。見てもらえば分かるのですが、画面がウネウネしています。いわゆるこんにゃく現象なのですが、手ブレ補正オフ状態では発生しません。どうしたものかと思ってネット上を探していると、とある人の動画を見つけました。
この方のCT9500ではこんにゃく現象が起こっていない!!これには驚きました。
理由は思っていたよりも単純なものでした。
こんにゃく現象が発生しないCT9500はファームウェアがV4.1.0.2-A。
私が持っていたこんにゃく現象が発生するカメラはV4.1.0.4-Aです。
このファームウェアの違いによってこんにゃく現象が発生するかしないかが決まっていたのです。
そこで、ファームウェアをV4.1.0.2-Aに更新してみることにしました。
※もともと入っているファームウェアがV4.1.0.2-Aの方はこれらの作業を行うことはできません。
更新手順
動画では実際に書き換えをしている様子を見ることができます。
ファームウェアのダウンロード
まず、上のzipファイルをダウンロードします。ダウンロードした後は、解凍しておきましょう。
MicroSDカードをフォーマット
次に、MicroSDカードをフォーマットします。MicroSDカードリーダーがない場合は本体にカードを挿入した上でパソコンに繋ぎましょう。ストレージモードにすれば出てきます。
カードの中に展開した中身をコピー
先程解凍したzipファイルの中身をSDカードにコピーします。このとき、CT9500-V4.1.0.2-Aというフォルダをコピーするのではなく、
そのフォルダの中身をコピーしましょう。
コピーしたあとのMicroSDカードの中身は下の画像の様になっているはずです。
更新
MicroSDカードが刺さっていることを確認したら、再起動させます。電源ボタンで電源を切り、その後電源をつけます。そうすると、モニター側ライトが点滅し、
レンズ側ライトが点灯します。
しばらく待つと、自動的に再起動されて初期画面が現れます。
初期設定を済ませてバージョンを確認すると… V4.1.0.2-Aになっています!
改めて手持ち動画を撮影してみると、こんにゃく現象がなくなっています!
更新前はとても見れるものではなかったのですが、更新後はとても良くなっています!
これにて、手ブレ補正の問題は解決しました。
うまく動作しなかった場合、失敗した場合は、上にあるzipファイルをダウンロードして、先程と同じ手順で更新をしてください。元のファームウェアに戻す事ができるかもしれません。
画質について
このカメラにはHiSilicon Hi 3559 V200というSoC(いわゆる、カメラのすべてを制御しているチップ)が使われています。ノイズの処理がとてもきれいです。同価格帯のカメラでiCatch V39を搭載している物があるのですが、それよりもノイズ処理が自然です。4Kがとてもきれいに撮れるのも魅力です。このカメラの4Kはフェイクではなく、とても高精細です。同価格帯のカメラの4Kはほとんどフェイクなので、このカメラは貴重だと思いました。しかし、4K50fpsはフェイクでした。同じフレームが続いているので、おそらく30fpsなのでしょう。
総評
このカメラはリアル4Kで撮影できる貴重な格安アクションカメラだと思いました。手ブレ補正のこんにゃく現象も気になりますが、ファームウェアの更新によって改善することができます。悪いところは、4K50fpsがフェイクだという点と、Webカメラとして使用できない点です。しかし、この価格帯で手に入れることができるならありだと思います。
最後までご覧頂きありがとうございました。
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